鍼灸師の国家試験後、卒業までの手続き・過ごし方の内容まとめ
鍼灸師の国家試験後から卒業、そして就職までの期間は、免許申請という重要な手続きと、学生生活最後の自由な時間をどう過ごすかという課題があります。
この記事では、国家試験を終えた学生が卒業までに行うべき手続きや、おすすめの過ごし方に関する内容を具体的に解説します。
免許申請の必要書類からスケジュール、残りの学生生活を有意義にする方法まで、網羅的に紹介します。
国家試験お疲れ様でした!卒業までに行うべき3つのこと
長期間にわたる国家試験の勉強、本当にお疲れ様でした。
試験が終わると、卒業までの期間で取り組むべきことがいくつかあります。
最優先事項は、鍼灸師として働くために不可欠な免許登録の申請準備です。
次に、自己採点から合格発表、就職までのスケジュールを把握し、計画的に行動することが求められます。
最後に、残された学生生活をリフレッシュや就職準備に充て、有意義に過ごす方法を考えましょう。
【最優先】鍼灸師の免許登録申請|必要書類と手続きの全手順
国家試験に合格しただけでは、鍼灸師として業務を行うことはできません。
合格後に厚生労働省が管理する有資格者名簿に登録され、免許証が交付されることで、初めて鍼灸師を名乗ることができます。
この免許登録申請は、合格発表後速やかに行う必要があるため、試験終了後から必要書類の準備を進めておくことが、スムーズな手続きの鍵となります。
STEP1:免許申請に必要な書類を不備なく揃える
免許申請には、複数の書類を不備なく準備する必要があります。
主な必要書類は、「免許申請書」「医師の診断書」「住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本」「登録免許税(収入印紙)」です。
免許申請書は、多くの場合、在籍している学校で配布されます。
また、罰金以上の刑に処せられたことがある場合は、別途追加の書類が必要になるケースがあるため、該当者は事前に確認しておきましょう。
登録免許税として、はり師、きゅう師それぞれに収入印紙が必要となります。
STEP2:医師の診断書を医療機関で発行してもらう
免許申請において、視覚や精神機能の障害、または麻薬、大麻、あへんの中毒者であると判断される場合に、医師の診断書の提出が求められることがあります。診断書の有効期間については、申請の種類によって異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。診断書は、かかりつけの医師に依頼するのがスムーズですが、特に指定がない場合は、内科など近隣の医療機関で発行してもらえることもあります。医療機関に事前に問い合わせて、発行が可能か確認しておくと良いでしょう。
STEP3:住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本を準備する
本人確認書類として、住民票の写しまたは戸籍抄本(もしくは戸籍謄本)のいずれか1通を準備します。
これらの書類は発行日から6カ月以内のものが有効です。
住民票の写しを準備する場合、本籍地の記載があり、かつマイナンバー(個人番号)の記載がないものを用意する必要があるため注意しましょう。
市区町村の役所や行政センターの窓口、またはコンビニ交付サービスなどで取得できます。
STEP4:定められた期間内に申請書類を提出する
全ての書類が揃ったら、指定された窓口に提出します。
はり師・きゅう師の免許申請は、東洋療法研修試験財団が申請窓口です。
原則として、合格発表後に申請手続きを開始します。
学校によっては、卒業生分を取りまとめて一括で申請手続きを代行してくれる場合もあります。
提出方法については学校からの指示をよく確認し、個人で申請するのか、学校経由で提出するのかを把握しておきましょう。
補足:携帯に便利なカード型の免許保有証の申請方法
鍼灸師の免許証は賞状のような形式で交付されますが、それとは別に、携帯に便利なカードサイズの「免許保有証」を発行してもらうことも可能です。
この免許保有証は、東洋療法研修試験財団に申請することで取得できます。
申請は任意であり、発行には別途手数料が必要です。
職場での提示や身分証明として活用できるため、必要に応じて申請を検討すると良いでしょう。
申請手続きの詳細は、財団の公式サイトで確認できます。
国家試験終了から就職までの具体的なスケジュール
国家試験が終わってから、実際に鍼灸師として働き始めるまでには、いくつかのステップがあります。
2月下旬の試験終了直後から、自己採点、卒業式、合格発表を経て、4月の就職へと進んでいくのが一般的な流れです。
卒業後の新生活をスムーズにスタートさせるためにも、あらかじめ全体のスケジュール感を把握し、計画的に準備を進めることが重要です。
【2月下旬】自己採点で合格の可能性を確認する
国家試験後、すぐに自己採点できる。
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国家試験の当日夜から翌日にかけて、各養成学校や予備校のウェブサイトで解答速報が公開されます。
まずはこの解答速報を利用して自己採点を行い、合格基準点に達しているかを確認しましょう。
はり師・きゅう師の国家試験の合格率は例年70%前後で推移しており、合格基準は満点の6割とされています。
自己採点の結果、合格の可能性が高ければ、安心して次のステップである免許申請の準備に取りかかれます。
【3月中旬】卒業式や謝恩会に参加する
多くの専門学校や大学では、3月中旬頃に卒業式が執り行われます。
卒業式やその後に開かれる謝恩会は、3年間もしくは4年間の学生生活を締めくくる重要な行事です。
共に学んだ仲間や、指導を受けた恩師との最後の時間を大切に過ごしましょう。
勉強漬けの日々から解放され、社会人になる前の貴重な思い出作りの機会となります。
【3月下旬】合格発表を公式サイトでチェックする
鍼灸師国家試験の合格発表は、例年3月下旬に行われます。
発表日時には、東洋療法研修試験財団のウェブサイトに合格者の受験番号が掲載されます。
自分の受験番号があるか、落ち着いて確認しましょう。
後日、自宅に合格通知書のハガキが郵送されます。
このハガキは免許申請には不要ですが、合格の証明として大切に保管しておきましょう。
【4月以降】いよいよ鍼灸師として業務を開始する
合格を確認し、免許申請手続きを終えると、厚生労働省の有資格者名簿に登録され、免許証が交付されます。
名簿に登録された時点から、法的に鍼灸師としての業務が可能となります。
多くの新卒者は、4月1日から内定先の治療院や病院、福祉施設などで勤務を開始します。
社会人として、そして医療の専門家として、新たなキャリアがスタートします。
合格発表までどう過ごす?残りの学生生活を有意義にする3つの方法
国家試験の勉強から解放された喜びは大きいものの、合格発表までの約1カ月間をどのように過ごせばよいか、戸惑う人も少なくありません。
この期間は、社会人になる前の最後の自由時間とも言えます。
就職に向けた準備を進める、思い切りリフレッシュする、あるいは知識の維持に努めるなど、有意義に過ごすための方法を3つ紹介します。
方法1:就職先の研修や課題に向けて準備を始める
内定している就職先によっては、入社前に研修や課題が課されることがあります。
その場合は、指示に従って真摯に取り組みましょう。
特に課題がなくても、社会人としての生活リズムに体を慣らしたり、勤務に必要な白衣や専門書を揃えたりと、準備を進めておくと4月からのスタートがスムーズになります。
ビジネスマナーに関する本を読んでおくのも、良い準備の一つです。
方法2:旅行や趣味の時間を作り心身ともにリフレッシュする
3年間の厳しい学業と国家試験のプレッシャーで、心身ともに疲労が蓄積しているはずです。
この期間を利用して、しっかりと休息を取りましょう。
友人との卒業旅行や、これまで我慢していた趣味に没頭する時間を作るのも良い過ごし方です。
就職すると長期休暇が取りにくくなる場合も多いため、学生最後の自由時間を満喫し、心身をリフレッシュさせて新生活に備えることが大切です。
方法3:これまでの学習内容を復習し知識を定着させる
試験勉強から完全に離れてしまうと、せっかく身につけた知識が抜けてしまう可能性があります。
臨床現場で即戦力として活躍するためにも、知識の維持は重要です。
例えば、過去2年分である第30回や第29回の国家試験問題を解き直したり、解剖学や生理学の教科書を読み返したりするなど、学習習慣を継続しましょう。
臨床で特に重要となる知識を中心に復習することで、自信を持って業務を開始できます。
鍼灸師の国家試験後に関するよくある質問
ここでは、鍼灸師の国家試験を終えた学生から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。
免許申請のタイミングや、自己採点の結果に不安がある場合の過ごし方など、多くの人が抱く疑問について解説します。
免許申請はいつまでに行えばよいですか?
免許申請に明確な期限はありませんが、合格発表後、できるだけ速やかに行う必要があります。
免許がなければ鍼灸師として業務に従事できないため、就職先の指示に従い、4月の業務開始に間に合うよう手続きを進めましょう。
通常は合格発表後すぐに申請します。
自己採点がボーダーライン上で不安です。どのように過ごせばいいですか?
結果は変わらないため、まずは試験勉強の疲れを癒し、心身を休めることが大切です。
万が一の不合格に備えて来年度の試験情報を集めつつも、合格の可能性を信じて免許申請に必要な書類の準備を進めておくと、合格発表後にスムーズに行動できます。
卒業旅行に行くなら、どのタイミングがおすすめですか?
国家試験が終了した2月下旬から、卒業式が行われる3月中旬までの期間が最もおすすめです。
この時期は比較的自由に時間を使えます。
合格発表後は免許申請や就職準備で忙しくなる可能性が高いため、リフレッシュが目的なら試験直後が良いでしょう。
まとめ
鍼灸師の国家試験後から卒業までの期間は、免許申請という極めて重要な手続きと、社会人になる前の貴重な準備期間が重なります。
合格発表を待つ間、必要書類の準備を計画的に進めることが、スムーズなキャリアスタートにつながります。
また、この時期を就職準備やリフレッシュに有効活用することで、万全の状態で鍼灸師としての第一歩を踏み出せます。
将来の開業も見据え、計画的に行動しましょう。
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